木のしくみ(紅葉編)

2014年12月18日

ぞうさんいよいよ本格的に寒くなってきました。
朝起きて気温を見たら、0度。
寒いわけです。

 

でも樹木には必要な寒さ。
紅葉するにはこの「寒さ」が必要です。
今日は樹木が紅葉するしくみについてお話
したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真)紅葉前 葉緑体 日光

紅葉のしくみにおいて欠かせない役割を果たして
いるのが、「クロロフィル」という成分。
ガムに含まれているので名前を聞いたことが
ある人も多いはず。
葉が緑なのは、細胞の中にクロロフィルという
葉緑体が含まれているからです。
この成分は光エネルギーを吸収し、光合成を
しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真)樹木 紅葉

思わず見とれてしまうようなキレイさ。
紅葉と一口にいっても、おおまかに3種類。
その一つが「紅葉」です。葉が赤く変化する
ことをいいます。これは葉の老化に伴って
「アントシアニン」が生成されるため、
赤く見えます。アントシアニンはブルーベリー等
にも含まれるポリフェノールの一種で、植物を
紫外線から守っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真)紅葉 黄葉 イチョウ

一方こちらはイチョウの木。
黄色く紅葉することを「黄葉(おうよう)」といいます。
夕日を帯びてとってもキレイです。
クロロフィルが分解され、「カロチノイド」という
成分の色素が出てきます。
全ての樹木が黄葉するわけではなく、イチョウ、
ユリノキ、コブシなどの樹木が黄葉します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真)褐葉 モミジ

こちらはモミジの写真です。
葉が茶色く紅葉しています。
葉が茶色く紅葉してることを「褐葉(かつよう)」といいます。
ブナ、ケヤキ、コナラ、クヌギなどが褐葉します。
公園を歩くと茶色い葉がよく落ちているのを
見かけませんか。
これらの樹木もちゃんと「紅葉」しているんです。

紅葉するポイントは多くの糖分が葉に蓄えられているか
どうか、です。
気温が下がるとクロロフィルが分解されてデンプンに
なり、デンプンから糖が作られます。
夜の気温が高いと昼に光合成をして蓄えた糖分が
消費されてしまうので、昼と夜の寒暖差がキレイに
紅葉するためには必要になります。

気温差が激しいと人間にはこたえますね。
これも恩恵を受けている植物のためだと思って
我慢。

・・・とは言っても寒いものは寒いですね。。

 

神奈川県藤沢市の造園会社 蛭田造園

 

 

 

 

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