赤星病

2014年12月18日

ぞうさん本日も病気の話。
暑さが増してくるにつれて体調を崩すのは、
人間だけではないようです。

(写真)ナシ 赤星病
こちらはナシの木。
いつもの様に出勤したら葉っぱが…
これは病気だなってことで、みんなで調査。

バラ科の果樹に多い赤星病という病気と判明。
これはちょっと変わった病気で、病原菌が季節に
よってお引越し。
冬の間はカイヅカイブキやビャクシン類の葉や枝で
過ごし、春になるとナシやボケなどに寄生します。

 

(写真)葉 変色 オレンジ
寄生された樹木はこんな風に葉が変色します。
とってもかわいそうな状態。
発症した葉はやがて枯れていきます。
発症した葉を取り除くのも大切ですが、元気に
なるために葉が必要なのも事実。
あんまり取り過ぎると逆効果ということで、
被害の大きい葉だけ取って様子をみることに。

 

(写真)赤星病 イソギンチャク
葉の裏の状態もチェックしようと裏返した所、
イソギンチャクのようなかたまりが…
虫ご一行様かと思いましたが、これが赤星病の
症状のようです。
念には念をとのことで、病気になった葉を除去した後、
オーソサイド水和剤を散布。
1リットルに小さじ1杯くらいの量で散布しました。

薬を散布するのも大切ですが、ビャクシンが
あると効果が薄いとか。
ナシの産地では半径2キロ以内にビャクシンや
カイヅカイブキを植えないように条例で規制している
地域もあるんです。

植物にも相性があるのだなと実感。
植物同士の相性を考えた植栽の大事さをナシから
教えてもらいました。
ナシに感謝して病気が治る様に看病しなくちゃ。。

 

神奈川県藤沢市の造園会社 蛭田造園

 

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