日本庭園めぐり(京都その2)

蛭田圭一光明院から臨済宗大本山「東福寺」へ
東福寺に来た理由は、雑誌に載っていた「市松模様の苔庭」写真に引かれ。
こちらは、光明院の静かな雰囲気とは違い、多くの観光客で賑わっていました。
方丈、龍吟庵、開山堂・普門院と3箇所の庭を観賞しました。

■方丈
≪南庭≫
建物に対して細長く、巨石と砂利と苔山がある枯山水です。

東福寺(南庭)

ここがメインの庭になるのだと思います。
先の光明院の庭と形成している素材は一緒ですが、感じ方・伝わり方は全く違いました。こちらは、背景が門扉・壁となっているので、光明院の様な広がりある空間ではなく、石の配置や寝かせ方・微妙な角度から、石本来の素材が持っている力強さや迫力を感ることが出来ました。

≪北庭≫
僕を呼んだ庭。

東福寺(北庭)

南庭とは全くイメージが異なり、最近の洋風ガーデンにもありそう。
市松模様なんだけど、ランダムなところもある微妙さが◎
この苔15cmくらいこんもりしていて気持ちよさそう。
建物の陰を境に苔の色が違います。補色になっているのがすごい。
生き物のおもしろさを感じます。

■龍吟庵
名前の通り、龍がいる庭。

20091010_03

敷き砂利を雲に見立て、中央の3つの石を龍の顔に見立て、その周りを囲うように並べられた石が龍の体だそうです。
「雲の隙間を漂うよう龍」物語あります。

これを、庭で表現することが素晴らしい。
造園家・庭師は、技術者ではなく創造者である。

■開山堂・普門院
池泉鑑賞式庭園。

開山堂庭園 開山堂庭園その2

建物を正面にし、右に池庭、左に敷き砂利の庭
左右で異なる顔を持つ庭、右の池庭の植物は丸く刈り込まれていて、方や左の敷き砂利は矩形の市松砂紋がつけられている。この庭は俯瞰で見たかった。東福寺ホームページのような景色がみれなかったのが残念。

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